SNSはギャンブルだ。~だからみんなハマってる~
たいして用もないのにSNSを確認してしまう‥。
皆さんそんなことありませんか?
僕はめちゃくちゃあります。
Twitterでなんかつぶやいたら、”いいね”が来てないかな?と気になります。
ブログもPV数増えてないかなと1日に何度もチェックしてしまいます。
大概は何も反応がないので、その度にがっかりします。
(反応がないのは僕の影響力がなさ過ぎるせいかも知れませんが笑)
そしてSNSを開いたついでに見るつもりはなかったけれど
なんとなく面白いものをだらだらと見てしまいます。
気付いたら何十分、何時間と過ぎており、その時は後悔するのだけれど、
また同じ行動をしてしまうのです。
この悪しき習慣をなんとか止めたいなと思っていたときに
解決のヒントとなるものをとある本の中に見つけました。
その本は行動経済学者であるダン・アリエリーさんが書いた
「予想どおりに不合理」です。
この本は
「現金は盗まないけれど鉛筆は盗んでしまう」
「無償の頼まれごとは頑張るがだとやる気が失せる」
のように人間は合理的な生き物ではないということを、実験で証明してくれています。
供給者は策を練っていて、消費者はまんまとその策にハマっているのだと気付かされます。
専門用語など使うことなく、わかりやすい身近な例で説明してくれているのもありがたいです。
実験の結果が予想外のものが多く楽しんで読むことができました。
この本の中で興味深い実験が紹介されていたので紹介します。
特別な装置を施した箱に2匹のラットを別々に入れます。
特別な装置とはボタンを押せば餌が出てくるものです。
1つ目の箱の装置は
ラットが決まった回数ボタンを押すと餌が出てくるように設定します。
(定率強化スケジュール:決まった回数の反応後、行動を強化すること)
例えば、100回押すと餌がもらえる形です。
2つ目の箱の装置は
ラットが適当な回数ボタンを押すと餌が出てくるように設定します。
(変率強化スケジュール:決まった反応の回数ではなく、不規則な回数で行動を強化すること)
例えば、50回押して餌が出てくることもあるし、200回押して餌が出てくることもあります。
つまり2つ目の変率強化スケジュールの方が餌をもらう未来を予測できません。
一見すると1つ目の定率強化スケジュールの方がどれだけ頑張れば良いかわかるのでやる気がでて、モチベーションしやすいように思えます。
ところが変率強化スケジュールの方がやる気が続きやすいことがわかります。
実験の続きを見てみましょう。
数日後、装置をいじって、ボタンを押しても餌が出なくなるように設定したのです。
するとどうでしょう。定率強化スケジュールのラットはすぐに働かなくなりましたが、
変率強化スケジュールのラットは長くボタンを押し、働き続けたのです。
変率強化スケジュールは人間にも同様の効果があります。
これはギャンブルの魔法と同じ原理です。
ギャンブルで9回負けたら次は1回勝つと決まっていたら楽しめません。
たくさん負けていても、次は大当たりするかも知れない。
いつ報酬(餌)がもらえるかわからない、
その期待感にハマってしまうのです。
そしてこれはSNSでも同じことです。
考えてみてください。
ブログの冒頭で書いたように大半は何も反応がありません。
しかし時々、予期していなかった嬉しい知らせがSNSには時々届きます。
良い働き口の知らせだったり、気になる人からの返信だったり。
ほとんどは外れだけれども、
たまにやってくる幸せを求めて、
何度も何度もSNSを確認してどんどんハマっていのです。
お金がかかっていないだけで、やってることはギャンブルとさほど変わりません。
ギャンブルでお金を擦る代わりに
SNSで時間を擦っている気がします。
この話を本で読んだとき僕はとても納得できました。
SNSに余分な期待をせずに適度に楽しみたいと思いました。
そして自分の時間を大切にしたいです。
この「予想どおり不合理」は本当に面白くておすすめです。
是非読んでみて下さい!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
また更新します。
それでは良い1日を!