東野圭吾「卒業」を読んで見た!読書記録NO.3
こんにちは!赤ずきん君です。
今回は東野圭吾さんの「卒業」を読んだので紹介していきたいと思います。
あらすじ、概要
7人の大学4年生が秋を迎え、就職、恋愛に忙しい季節。ある日、祥子が自室で死んだ。部屋は密室、自殺か、他殺か?
心やさしき大学生名探偵・加賀恭一郎は、祥子が残した日記を手掛りに死の謎を追求する。しかし、第2の事件はさらに異常なものだった。茶道の作法の中に秘められた殺人ゲームの真相は!?【Amazon 内容紹介より】
「卒業」は1989年5月15日に発行された、加賀恭一郎シリーズの記念すべき一作目となる小説です。
365pで僕は1週間ほどで読みました。
ネタバレも含みますので注意してください。
こんな人におすすめ
・加賀恭一郎シリーズが好きな人
・卒業を控えた大学生
・きれいな友情を信じていない人
感想、書評
結末が気になる!
大学卒業を控えた時期の友達の祥子が死んでしまいます。そして、ほとんど何も解決されぬまま第2の死者も現れてしまいます。真実を知るべく加賀恭一郎は友達や父親、警察らと協力しながら謎を明らかにしていきます。事件の真相や人間関係の秘密がとても気になり、どんどん読み進めていくことが出来ました。
親友だといっても所詮は他人
加賀恭一郎ら高校時代からの仲良し7人組です。お互いのことは全てわかり合っている、そんな雰囲気が感じられました。信頼関係は完全にできあがっているはずです。打ち明けられない秘密などないと信じ切っています。しかし、祥子が死んでしまってことを機にそんな仲良しの関係でいても秘密があったと判明します。さらに、事件をの謎を少しずつ明らかにしていき過程で裏切りがあったとわかってしまいます。
いくら仲良しでも秘密があり、完全に友達を知ることなんて出来ません。
そして自分自身が一番大切です。どんなに大好きな親友、恋人がいても自分のためなら彼らを裏切ってしまうのが人間だなと思いました。
真実を追究することにどれだけの意味があるか?
加賀恭一郎は事件の謎を明らかにしようとする一方で、高校時代の恩師、南沢雅子さんは真実を知ろうとはしませんでした。
「真実というのは、いつの時でもつまらないものです。タカが知れているとわたしは思っています」 南沢雅子
真実というものに価値はあるのか。嘘の方が価値がある場合も恐らくあります。それに誰が真実か嘘か判断できるのでしょうか。この物語では真実を明らかにして仲良し7人組はばらばらになり、高校時代からの関係を卒業してしまいます。結果論ではありますが、全ての真実を知ることが良いとも限らないなと思いました。友情を続けるためには嘘も必要なのかな考えさせられました。
本を読んだらまた更新します!
最後まで読んでいただきありがとうございました!