「舟を編む」を読んでみた! 読書記録NO.1
今回は三浦しをんさんの「船を編む」を読んだので、感想、魅力を伝えたいと思います。
友達と大学の書店で本を探していたときに「これ面白いから買えよ!」と言われて購入しました。最近は友達のおすすめ本を読むことが多いです。
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あらすじ、概要
出版社の営業部員・馬締光也は、言葉への鋭いセンスを買われ、辞書編集部に引き抜かれた。新しい辞書『大渡海』の完成に向け、彼と編集部の面々の長い長い旅が始まる。定年間近のベテラン編集者。日本語研究に人生を捧げる老学者。辞書作りに情熱を持ち始める同僚たち。そして馬締がついに出会った運命の女性。不器用な人々の思いが胸を打つ本屋大賞受賞作!
アニメ化、映画化もされて非常に有名な作品です。
ページ数は324pです。僕は4日ほどで読みました。
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タイトル「舟を編む」の意味
初めこれを見たときは何を表しているのかさっぱりわかりませんでした。
本の中では以下のように説明されています。
辞書は言葉の海を渡る舟、編集者はその海を渡る舟を編んでいく
辞書を編纂する人たちの辞書に対する熱い想いが感じられました。
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こんな人達におすすめ
・辞書づくりに興味がある
・何かに熱中したい人
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感想、書評
・登場人物がみんな熱中していてかっこいい
この作品で出てくる登場人物は僕の目にはとてもかっこよく見える人がたくさんいます。なぜならみんな熱中するものがあるからです。
主人公の馬締光也はもちろん、辞書編集部に関わる人はみんな作成する新しい辞書「大渡海」に対して熱い想いを持っています。また運命の女性、林香具矢さんは板前さんなのですが料理のことばかり考えているような女性です。
僕は何でもそつなくこなすタイプよりも何かにはまって熱中している人の方が好きなのでみんなかっこよく見えました。
・様々な立場の気持ちを味わえる
この作品は5章で構成されています。そしてそれぞれ違う登場人物の視点でストーリーが進んでいきます。みんな悩みながらも突き進んでいるのだと共感しながら読むことが出来ます。
雑誌の編集部から辞書編集部に異動になり、新しい仕事に慣れない岸辺さんの心情に僕はとても共感しました。
お金を稼ぐためだけに働くって、人間の精神構造上、無理なのかもしれない。岸辺はため息をついた。会社の意向や、自分の中に生じる慣れや惰性。ただでさえ、いろいろ折りあいをつけなきゃいけないことが多いのに、職場の人間関係にも楽しみがないなんて。なにを支えに働ければいいのか、見失ってしまいそうだ。
僕は働いていないのですが、アルバイトの時、お金だけを目的に働くとすぐに心が折れそうになってしまいます。また、上手くいかないことが多い環境では本当に仲間の存在が大きいです。自分一人だけで頑張ることなんて出来ません。仲間と共に助け合い、時には刺激し合って生きたいですね。
他にも優秀な部下を持つ上司の悩み、どのように進めれば良いのか全くわからない恋愛に疎い男性の悩みなど味わうことが出来ます。
最後まで読んでいただきありがとございました。