ヒッチハイクで鳥取へ1泊2日の旅に出た!
こんばんは!赤ずきん君です。
久しぶりに旅行で楽しむことができたので、それについて書きました!
なぜ鳥取にしたか
今回は急遽旅行することに決めた。
きっかけは僕を散々苦しめてきた卒業研究が一段落ついたからだ。
毎日朝11時前に学校へ行き(遅い)、白ご飯と味噌汁とプロテインとサラダチキン(もしくはサバ缶)を食べて夜20時ぐらいに帰るという生活をしばらく送っていた。またそれ以上に卒論を通じて自分のポンコツさがよくわかり、苦しかった。あと教授に色々怒られることも辛かった。
その卒論の提出と発表が終わって、違う場所へ行きたいという思いが生まれた。しかし、まだ学校でやることもあったのであまり遠出はできない。あまり遠くない、かつ、知らない場所。大阪で暮らす僕にとってその条件を満たしているのが砂丘のある鳥取だった。出発する2日前に鳥取駅周辺の宿を取り、ひとまず鳥取砂丘をゴールとしてヒッチハイクで出かけることに決めた。
いざ出発
電車でJRの西宮名塩駅へ行き、歩いて西宮名塩サービスエリアまで歩いて行った。30分ほど。バスでも行けるらしいがそれでも25分ほどかかるそうなので、お金ももったいないしやめた。それに西宮名塩駅周辺は空気がとても澄んでいて気持ちいい。歩きたくなった。
そして西宮名塩サービスエリアへ到着。そこそこ広くて人がたくさんいる。実は今回でヒッチハイクを行うのは5回目。今まで15人ほどの優しくて勇気のある方に車に乗せて頂いた。だから僕はそれなりに自信があった。自分も勇気を出せばきっと心優しい方と出会えて乗せてもらえると。トイレで用を済ませて、歩いてきて少しかいた汗を冷まし、身なりを整えてヒッチハイクを開始した。
しかし、全然成功しない。人の目が気になって全然声かけができなかった。今までの自信はどこに行ったと自分でも疑問に思うほど、僕は情けなかった。後から気づいたが僕は人がそれなりに多くいると、ヒッチハイクする自分に対して恥ずかしく思うようだった。僕にとってヒッチハイクは人がたくさんいるから良いというわけではないと知った。
そんな僕の圧倒的失敗の理由はスケッチブックを抱えなかったからだ。その日はあいにくの雨で、スケッチブックを濡らしたくないという謎の言い訳が生まれ、スケッチブックを利用せずにヒッチハイクをしていた。これが僕を駄目にした原因だった。
1時間半ほどやっていたのに10人ほどしか声かけができていない。本当に情けなかった。そんな僕は雨の中とても優しい方と出会った。なんと僕と同世代の女性の方がこんな僕を見かねてスケッチブックを僕に与え、コツを教えてくれたのだ。とても嬉しかった。とても幸せな気分になった。このような人間の優しさを身をもって知ることができるからヒッチハイクを続けるのだと思う。
そこから30分ほど、とても積極的に声かけできた。スケッチブックを見せながら多くの人に声かけした。しかし、成功はしなかった。それはしょうがない。自分の行動ができているのならば、後は運も必要だからだ。
ヒッチハイク開始から3時間経過…
ついに、乗せてもらえることになった。その方は僕に、すぐ高速を降りるけれど、その手前のサービスエリアで良いなら乗って行きなと言ってくれた。本当に嬉しかった。ヒッチハイクしていた時間が長かった分、余計に嬉しかった。
受験を控えた娘さんがいらっしゃるお父さんに乗せて頂いた。社会人で必要なものを中心に色々と教えて頂いた。特に印象に残っているのは話しかける力。社会人になると初対面の人と多く関わることになる。その時にまず、ハキハキとしゃべれるようでないといけないし、さらに自分の筋の通った意見を言わなければなめられてしまうと。それを聞いて少し落ち込んだ僕には、これはヒッチハイクをやっているなら鍛えられると思うし、若いうちしかできないから今やりたいことやりな、という風に励ましてもらった。社サービスエリアまで乗せて頂いた。ありがとうございました。
とても元気をもらった僕だったが、車を降りたときはとても焦っていた。というのも社サービスエリアは売店とレストランがかろうじてあるものの規模がかなり小さく、ぱっと見たところ車が5台ほどしか止まってない。これは頑張って声かけしないとえらい目にあうぞと感じ、トイレ休憩をしてすぐにヒッチハイクを開始した。
しかしそれは杞憂に終わった。なんと声かけをして2人目の方にすぐに乗せて頂くことになったのだ。僕の最速記録でもある気がする。ただその記録以上に乗せて頂けることが嬉しかった。
乗せて頂いたのはギリシャで働く明るい娘さんとそのお母さん。お母さんにはジュースとサンドウィッチを奢ってもらった。両方美味しかったです。ありがとうございました。
お二人ともポジティブでとても綺麗だった。多くのことに肯定してもらえた。車の中では海外で働くようになったきっかけや日本との違いなどを中心にお話した。好きなものはもっと好きになって自分の個性にしたいって思えた。もっと海外へ目を向けて、働けるようになりたいと思えた。
印象に残っているのは仕事に対する考え方の違いだった。日本では仕事一筋という方が多い。一方で仕事は早く終わらせて自分の好きなことをやるという人が多いらしい。だから趣味に熱中している人が多いとのこと。僕もそんなライフスタイルを築けたら良いなと思った。揖保川サービスエリアまで乗せて頂いた。ありがとうございました。
揖保川サービスエリアは先ほどいた社サービスエリアよりもさらに小さかった。トイレと駐車場しかない。でも僕はこの時不安以上に、やる気に満ちあふれていた。お2人と話したことで元気をもらったからだ。ポジティブで綺麗で笑顔が素敵だった彼女らのような人に僕もなりたい。
トイレ休憩をしてヒッチハイクを再開すると再び声かけを始めて2人目の人の乗せて頂くことになった。僕は割と運がある人間だと思う。
大学時代の友人と岐阜で会い、島根に帰る途中だったそうだ。大好きだと言う競馬や漫才、落語を中心に色々と教わった。せっかく比較的都市部に住んでいるから、お笑いliveなどを見に行くようにしたいと思った。生で見るのはテレビと全く違う魅力があるとのこと。都会と田舎で賛否両論あるが、メリットの部分はどんどん活かしていきたい。
こちらの方にはなんと鳥取砂丘のすぐそばまで乗せて頂いた。きっと回り道して頂いている。バスの心配なんかもしてもらった。たくさんお世話になりました。ありがとうございました。
鳥取砂丘に無事たどり着いたのは嬉しかったが、この時ですでに16時55分。西宮名塩サービスエリアに着いてから6時間が過ぎていた。グーグルマップの車での到着予想時間は2時間である。通常の3倍の時間がかかっている。
そのため、楽しみにしていた砂の美術館が閉店し、他のお店もお土産屋さん1店舗を除きすべて終了していた。たまたまその場にいた鳥取砂丘のビジターセンターのスタッフの方に話を聞くと鳥取駅へ向う最終バスは雨と人の少なさも影響し、18時がラストだと教えてもらった。1時間ほどしか余裕はない。しかし、しょうがない。何が起こるか予測不能なのがヒッチハイク旅行の醍醐味でもある。与えられたカードで楽しむしかない。
いざ鳥取砂丘を見ると自然の広大さに驚かされた。辺り一面砂しかない。かなりテンションが上がり、駆けだしてしまった。幼い頃は喜びで走り出すことはきっとよくあったが、大学生にもなってからはなかなかない。まして僕は1人である。僕以外に1組のカップルがいたが気にならなかった。
テンションは上がったのだが、雨風がかなり強かった。砂山の頂上にいたときは、寒さで鼻水が垂れてきて、その水が吹き飛んでしまいそうな勢いだった。そして砂山を登るのはかなりの急斜面でそれなりの体力がいるのと、靴が結構汚れてしまう。
あいにくの天気と1人だったこともあり、1時間もあれば鳥取砂丘は充分に楽しめた。お土産屋さんで商品を見て楽しみつつ、バスを待っていた。
バスに乗り込んだ時に僕はとんでもないことに気がついた。僕は現金を持ち合わせていなかったのだ(なぜか4円だけあった)。クレジットカードはあるのでカード支払い、銀行でお金をおろすことはできるのだが、その場での支払いができない。急に心拍数が上がった。バスに乗れなかったら1時間も暗い夜道を歩かなければならない。バスの運転手さんに事情を説明してお願いした。鳥取駅にあるバスターミナルセンターで降りてすぐに支払いをする約束をして、バスに乗らせて頂いた。運転手さん、鳥取駅到着後すぐに支払いました、本当にありがとうございました。
鳥取駅に着いてから晩ご飯を食べた。鳥取県は蟹や海鮮が有名ということで、今回は「スーパー居酒屋 鳥取 だいぜん」に決めた。680円(税抜き)で海鮮丼が食べられるらしい。
とてもおいしかった。海鮮が盛りだくさんである。副菜も充実しており、とても満足できた。鳥取によった方ぜひとも行ってみてほしい。
その後は少し市内を散歩して、宿へ向った。今回泊まるのは鳥取駅から徒歩5分の「ドロップイン鳥取(drop inn TOTTORI)」。外観からかなりおしゃれである。
カフェも併設してあり、実際翌日の朝はここでブログを書いていた。
いろんな雑誌や漫画も幾つか見られた。
カプセルホテルみたいである。
そしてなんと言っても清潔である。旅行先ホテルでは大事な要素である。
シャワーも浴びられる。
バスタオル、イヤホン、充電器、ドライヤーを無料で貸してもらった。残念ながらパジャマはなかった。歯ブラシと髭剃りは50円で購入できる。もちろんWi-Fi完備だ。
部屋ではシャワーを浴びて、明日どこに行くかネットで調べて、のんびりテレビを見て、本を読んで、12時ぐらいに寝た。
2日目
7時半ぐらいに起きてシャワーを浴びてセットになっていた朝ご飯(300円)を食べた。カフェのエリアは特にかっこいいですね。
15時出発の北斗ライナーのチケットを駅で購入し(色々あって帰りはヒッチハイクを断念してしまった)、まず向った先は「わらべ館」。童謡・唱歌とおもちゃのミュージアムである。館内のルール上写真は撮れなかった。1階で懐かしの歌を楽しんだり、鳥取の音楽家達を知ることができる。2,3階では様々なおもちゃが展示されており、実際に体験することもできる。これが最高に面白かった。1人で遊びすぎていつの間にか2時間ほど過ぎていた。子供はもちろん大人も楽しめる施設である。ぜひ、行ってみて欲しい。
次に向ったのはるろうに剣心のロケ地ともなった「仁風閣」。しかし、残念ながら月曜日はお休みで入れなかった。ちなみに隣の鳥取県立博物館と近くにある図書館も休館日だった。月曜日は気をつけなければならない。休みが多い気がする。
仁風閣の隣にある鳥取城城跡へ行った。それなりに階段が多く少し体力がいる。散歩をしている地元の方もちらほら見られた。上から見える景色は中々良い。国内唯一だという丸い石垣、天球丸ももちろん見た。不思議なものが世の中にはたくさんある。
13時過ぎにもなり、かなりおなかもすいたのでピンクカレーで有名な「大榎庵」へ行った。外観は料亭のような雰囲気があり、入るのに少し緊張した。ウェイターさんが身につけていたエプロンがまっピンクであった。あらゆるものがピンクで統一されている。
内装は一般の家を改装した感じである。様々なグッズが置かれていた。お土産用のピンクカレーはもちろん、ピンク醤油やピンクマヨネーズまであるらしい。何を食べているのかわからなくなりそうだ。
ピンクカレーは衝撃的メニューだった。とても鮮やかなピンクである。ウェイターさんのエプロンの色と全く同じだった。正直、食欲は湧かなかった。ただ、実際食べてみるとカレーの味であり、少し辛いぐらいである。目をつむっていたら、まさかピンクだとは絶対に思わない。
鳥取県産の赤いビーツというカブの一種を利用して、このピンクカレーを完成させたらしい。明るいピンクで鳥取を元気にしたいという思いから生まれたそうだ。思い出に残る1品になったのは間違いないし、お土産に1つカレーを買った。
駅で砂丘そばを食べてみた。そばは普通だったが、トッピングされてあるちくわが美味しかった。鳥取県のちくわの消費量は日本1らしい。
そばを食べ終え、帰りの電車に乗った。鳥取から大阪まで約3時間。ぼんやり窓の外を眺めたり、ブログを書いたりして過ごした。色々と発見があった旅行だったと思う。またどこかへ行きたい。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
また更新します。