僕は贅沢を覚えた
僕はこの間富山へ出かけた。しかし、いつもの旅行とは違うことがある。それは…
友達と一緒だということだ。
僕は旅行が好きで、よく遠くへ出かけるが、いつも一人だった。がっちり予定を決めずに、ふらふらと面白そうな所へ出かけてのんびりする。それが僕の今までの旅のスタイルだった。
つまり面倒くさいのだ。友達を誘って、日程を調整して、それぞれの要望をすり合わせて行く場所を決める。何人がベストなのか、どこへ行けば楽しんでもらえるか。考え出したらきりがない。だから幹事役が苦手だ。レストランの予約程度ならまだ良いが、旅行は荷が重い。
そんなことを考えてしまうため、いつも一人旅行だったが、今回幸運にも旅行に行こうと友達が誘ってくれた。旅行が確定したときからとても楽しみだった。そしてやっぱり楽しかった。みんなとアホになってくだらないことでも騒ぐことができた。最高だ。
友達と旅行に出かけると多くの発見があった。その中で最も印象的だったのが、金銭感覚の違いだ。
今回共に旅行したメンバーは高校時代の部活の同級生だった。みんな僕より勉強ができて、かしこい大学に入学した。高時給の塾のアルバイトで稼ぎ、家庭的にもどちらかとと言えば裕福な面々が多かった。つまり、僕よりできる奴で、お金持ちの友達だ。
そんな友達らの内の一人が宿を予約してくれたのだが、その宿がなんと一泊1万円ほどするものだった。ちょうど僕が寝ている時に、LINEで予定がどんどん組まれていき、僕が起きてLINEを確認した頃にはすでに確定していた。
普段二、三千円以内の宿ばかりに泊まっていた僕は衝撃だ。LINEを見返しても全然躊躇している感じはなかった。つまり僕以外の面々は、旅行のときはある程度高い旅館に泊まることが常識となっているのだ。
宿を決めるときに僕が起きていたら、一度は抵抗していたと思う。でもみんなは抵抗していなかった。今から反対して、宿を選び直すのも大変だし、滅多にない友達との旅行なので、たまには良いかと思った。何も反論せずに、様子を見守っていた。
普段節約して安いゲストハウスばかりに泊まっていた僕が一泊一万円する宿に泊まったらどうなるのか。
めちゃくちゃ最高だった。後悔はほとんどない。そして僕はお金持ちになりたいと思えた。
普段味わえない色んなサービスを受けた。
宿のバイキングがめちゃくちゃおいしいし、浴衣を着て気分は上がるし、ご飯を食べている間に布団を敷いてくれるし、お風呂が気持ちよい。今回は宇奈月温泉にある「やまのは」に泊まったのだが、温泉は本当におすすめだ。雪が降り積もる中、温泉から眺める日本三大峡谷の内の一つ、黒部峡谷は最高である。素晴らしい景色を眺めながら温泉に浸かる。これぞ幸せだ。ぜひ一度皆さんにも足を運んで欲しい。
色んなサービスを受けることで、もっと僕もこのようなレベルの高いサービスを受けたいと思えるようになった。
素晴らしい景色を見ながら温泉に入れることやおいしいご飯を好きなだけ味わえることを。
たまにはいつもより少し背伸びして贅沢をしてみるものだ。
これから時々いつもよりグレードの高いホテルやレストランを予約してみたい。
この贅沢を味わいたいと日々のモチベーションアップに繋がるだろう。
時々の贅沢を忘れないようにしたい。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
また更新します。