赤ずきん君のブログ

サッカー、読書、筋トレ、旅行、サウナが好きな大学生です。読書の感想をメインにブログを更新していきます。

エッセンシャル思考 ~NOも言いたい!~

より少なく、しかしより良く

 

より多くの仕事をこなすためではなく、

やり方を変えるために生まれたのが

この「エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする」

という本だ。

 

 

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

 

 

アメリカでベストセラーとなり、

たくさんの方がおすすめしていた。

みなさんのおすすめが大好きな僕は気になったので読んでみた。 

 

 

 

本の構成

この本は大きく4つの章に別れています。

 

第1章はエッセンシャル思考とは何かについて詳しく書かれています。

 

第2章はエッセンシャル思考では、いかにして自分にとって大切なものを

見分けることが肝となるので、情報を取捨選択する技術について紹介しています。

 

第3章は2章で見極めた自分にとって瑣末なことをいかにして切り捨てるかを説明し、

 

第4章は瑣末なものを切り捨てて、残った大切なものを

努力せずに、継続させるかの技術や仕組みについて教えてくれています。

 

全部で300p程で、文字がたくさん詰まっていません。

挿絵や表でわかりやすく説明してあるので、比較的読みやすい1冊でした。

 

 

次からは僕が読んでいて、一番気になった1章の一部分を紹介します!

 

第1章:エッセンシャル思考とは

エッセンシャル思考とは、冒頭でも書いた通り、

 

より少なく、しかしより良く

 

という考え方です。

 

たくさんの仕事をこなすためのものではなく、

自分が本当に実現したいものを見極めて、実行する考え方。

 

エッセンシャル思考を手に入れるためには3つの思い込みをなくす必要があります。

 

それが「やらなくては」「どれも大事」「全部できる」。

この3つを忘れない限り、すぐに非エッセンシャル思考のままとなってしまいます。

 

まずは

・「やらなくては」→「やると決める」(選択)

・「どれも大事」→「大事なものはめったにない」(ノイズ)

・「全部できる」→「何でもできるが、全部はやらない」(トレードオフ

 

この3つがエッセンシャル思考の鍵となっています。

 

自分の方向性を見失う時代

 世の中には選択肢で溢れかえっています。

そのため心理学では「決断疲れ」の状態となり、

正しい判断ができなくなります。

 

また、SNSの発達で繋がりの過剰や情報過多で他人の干渉が多くなり、

自分の意見が持てなかったり、他人に流されたりしがちです。

 

さらに、世の中は「全部やろう、手に入れよう」という

欲張りな考え方が浸透しています。

お金持ちの方が幸せだという考え方が広まったり

(あながち間違いでもない!?)、

CMで良いものを手に入れようと叫んだり、

大学の入試ではたくさんの課外活動経験のある人が評価されます。

 

そのため自分の方向性を見失う人が溢れています。 

 

なんで選ぶことを放棄するの?

 たくさんの選択肢や他人の干渉、欲張りな考え方のせいで

「やらなくては」と感じることが多くなり、自分が本当にやりたいことや

方向性を見失うのです。

 

私達は選択の外的側面(どんな選択肢があるか)ばかりに目を向け、

本当に大切な、選択の内的側面(選ぶ能力)を見過ごしてきました。

 

ではなぜ内的側面が軽視され、(選ぶ能力)が低下したのか?

心理学者による犬を使った実験で「学習性無力感」という現象で説明ができます。

 

犬を3つのグループにわけます。

1つ目は犬に逃げられないように鎖でつなぎ、その状態で電気ショックを与える。

ただし、あるパネルを踏むとその電気ショックは止まる。

 

2つ目は同じように電気ショックが与えられたが、

パネルを踏んでも電気ショックは止まらないようになっている。

 

3つ目は鎖につながれただけで電気ショックは与えられなかった。

 

そしてこの後で全グループを別の小部屋に連れて行った。

その部屋は犬がジャンプして越えられる低い障壁によって2つに仕切られていて、

一方に床だけ電気ショックが流れている。

片方の床は安全で何もない。

 

電気ショックを止めるパネルがあった1つ目と電気ショックがなかった3つ目のグループはこの部屋で電気ショックを与えられるとすぐに障壁を飛び越えていったが、

2つ目の電気ショックを止める方法がなかったグループは障壁を飛び越えなかったし、飛び越えようとすらしなかった。

 

 なぜか!?

このグループの犬たちは逃げることができるという選択肢すら思いつかない状態に陥っていたのです。

今までの経験上、無力感に襲われているのです。

 

 これは人にも同様のことが言えます。

最初に算数で躓いた人は算数の勉強に対して苦手意識を持ちます。

どうせやっても無駄だと思い込むのです。

 

このような諦め癖がついてしまうと

何をやっても無駄だ、となるか

逆に全部やってやるぞとなるのです。

 

こうして選択する力が弱まっていきます。

後者(全部やるぞ)は一見良く見えますが、その頑張りは見せかけで

考えることを放棄しているだけです。

 

本当に大切なことは全体の20%?!

 皆さんはパレートの法則をご存じですか?

経済学者のヴィルフレド・パレートが提唱したもので

通称80対20の法則と呼ばれており、

結果の80%は20%の努力に起因する、というものです。

 

重要な少数のことは、多数の瑣末なことに勝ります。

世界一の投資家、ウォーレン・バフェット

絶対にいけるとふんだわずか10種類程度の株に

全財産の9割を投資して、残りは手を出さないと決めて富を得たそうです。

 

 多くのものは無価値であると考えて勇気をもって、

多数のものを捨てる必要があります。

 

 エッセンシャル思考を手に入れるために

 この本ではエッセンシャル思考を手に入れるために

段階ごとにたくさんの方法を紹介してあります。

 

その中で僕が印象的だったことは

境界線を引くことの大切さだ。

 

ここまでは仕事をしますが、

ここから先は私のプライベートです、という風にNOを言うための

ラインをはっきりさせる必要性を紹介してありました。

 

まず、上司を相手にしてもNOをきちんと言うようにしないと

どんどん自分のエリアに浸食されてしまいます。

自分の嫌なことを頼まれても断り切れず、

好きなことができなくなってしまいます。

 

また、NOを言わないと相手もこれは頼んでも良いのだと勘違いして

どんどん要求することになるでしょう。

相手もしっかり自分が反応を示さないと気持ちは理解しきれません。

負荷が大きくなり、自分だけがストレスをためることになると思います。

 

NOと言うのは難しいです。勇気がいります。

全てを従順にYESというのは一時的には良いと思いますが

長い目で見るとデメリットがたくさんあります。

仕事量が増え、自分の本当に大切なことができなくなる

という最悪の状況に陥らないようにするためにも

NOを言うための境界線を用意する必要があります。

 

まとめ

 海外のビジネス書は翻訳作業のせいで読みにくい印象があったのですが

この本はとても読みやすかったです。

 

自分にとって本当に大切なものを選び、残りは捨てる勇気をもつこと

NOを言うための境界線をもつこと、

そして、

より少なく、しかしより良く

の気持ちを忘れないようにしたいです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

また更新します!

 

akazukinkun.hatenablog.jp