リーダーシップを持とう!伊代泰代さんの「採用基準」を読みました!読書記録NO.5
こんにちは!赤ずきん君です。
今回は1993年から2010年末までマッキンゼをー・アンド・カンパニー、ジャパンにてコンサルタントおよび人材育成、採用マネージャーを務めた伊代泰代の「採用基準」を読んだので、それについて書きたいと思います。
読んだ理由
就活生におすすめ!というブログを何度か見たからです。
「就活前に読んでおくべき5冊」という風なブログでよく見かけました。この採用基準というタイトルとシンプルなデザインの表紙が僕にとってかなりインパクトがあり、就活前に読もうと決めていました。現在僕は大学4年生で院進学が決まっています。だから、就活は来年度から始める予定です。しかし、早いにこしたことはないと思ってメルカリで購入しました。
概要
就職超難関企業と言われるマッキンゼーは、地頭のよさや論理的思考力が問われると思われがちだ。しかし元採用マネジャーの著者は、このような定説をきっぱりと否定する。マッキンゼーでは世界で通用する人材を求めており、頭のよさだけではない。それは現在の日本が必要としている人材像と同じと言える。
(Amazonより引用)
全部で248pあります。リーダーシップの定義や認識、必要性、役割、どのようにして手に入れるのかなど、マッキンゼー流のリーダーシップについて書かれています。刺激を受けること間違いなしの一冊です。途中にあるcolumnも面白いです。
感想
僕が特に印象に残ったことを書いていきます。
リーダーは成果主義
欧米と日本とではリーダーシップの捉え方が大きく異なります。欧米では社員、学生が持つべき資質の一つと考えますが、日本では自分の意見を主張して協調性のない人、指示だけをして手を動かさない人とネガティブなイメージで捉えられることさえあります。日本では成果が最優先されない場合が多いからだと考えられます。
つまり和を優先されるということです。結果はついてこなくても頑張ったから、楽しかったから良いやということがよく見られます。良いと思った意見があっても少数意見だから喧嘩にならないように発言しなかったり、責任を取るのが面倒だからという理由で何か考えがあっても口出しすることが少ないです。和を優先するために事なかれ主義の人が多いのです。特にビジネスの世界では成果主義(努力でもプロセスでもなく、結果を問う)考えが必要で、そうでなければリーダーは必要ありません。
リーダーシップは全員に必要
日本ではグループの中に一人か二人いれば充分だと考えられることが多いと思います。僕もそう思っていました。一方、マッキンゼーでは全ての社員にリーダーシップが求められるそうです。全員がリーダーシップを持つと意見がまとまらないのではないかと疑問に思われますが、そんなことはありません。
全員がリーダーシップを持つ組織は圧倒的に成果が出やすいです。
(本文より)
だからマッキンゼーでは採用する時はリーダーシップを重視します。
リーダーの本来の目的は
「チームの使命を達成するために、必要なことをやる人」です。
(本文より)
話し合いが行われたとき、リーダーシップのある人がたくさん意見を述べたとしても
成果達成のためにはどの意見が役に立つか、が考えられるはずです。
自分の意見を通すことよりも成果を出すことが 優先されるのでより良い組織となります。
バリューを出す
マッキンゼーの社員さんは呪文のように「バリューを出す」と言っているそうです。これは「何らかの成果(付加価値)を生む」ことだそうです。例えば会議で有益な発言をすればバリューを出したことになります。
「会議で発言ゼロの人はバリューゼロ」
も同じことです。どんな会議でも話を聞くだけで何も話さなければ、その人が会議にいてもいなくても結論は同じことになります。つまり、その人の成果物はゼロです。たとえ稚拙な発言だとしても、それが他の人の考えを刺激したり、新たな発見を生む可能性があるので会議の成果が変わるかもしれません。発言すればバリューを出せたと言えます。常に価値があるか否か考えると漫然と作業をすることがなくなり、無駄な作業をしないようになります。そして価値の高い仕事に優先的に挑むようになります。
リーダーがなすべき4つのタスク
それではリーダーは何をすれば良いのでしょうか?突き詰めれば以下の4つになります。
・目標を揚げる
・先頭を走る
・決める
・伝える
逆に言えば決断できない人はリーダーではありません。たとえ調査や勉強を熱心にやってもそれはリーダーの役割を果たしているとは言えません。後ろから見守っているという人もリーダーの働きとは言えません。
4つについての詳細はぜひ本書を読んで確かめてください!
最後に
日頃から「自分だったらどのように判断するだろう」という考えを持ちたいと思いました。いつも誰かの背中を追いかけたり、指示に従うばかりで、痛いところを突いてくる本でした。少しずつ変わっていきます!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
本を読んだら更新します!